ソメイヨシノの咲き始めた頃。 駅へ続くコンクリートの歩道の上に5㎜ほどの黄色い花が頼りなげに咲いていた。カタバミの花だ。「片喰」と書いたりもする。 柔らかな土のベッドもなく、氷のナイフのような寒風、アスファルトも溶ける炎暑……そして気まぐれな時…
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