動物

愛しき動物たち⑨〜キツネ

LAの北西部に位置するシャーウッドゴルフクラブ(ロビンフッドの森の意)。何番ホールか忘れたが、次のホールに向かうために小高い丘の頂上に出ようとしていた。カートはすでに先に行き、バンカーで失敗したことを悔やみつつ、その胸突き八丁の坂をクラブを…

愛しき動物たち⑧〜モントレー半島の動物たち〜

最近では日本でも名前が売れたTED(デザイン・エンターテイメント・デザイン)の第一回がカリフォルニア州のモントレーで1990年に開催された。 ここはサンフランシスコから南に200キロくらいのモントレー半島に位置している。「モントレージャズフェス…

愛しき動物たち⑦「リス」

リスは日本人にとって間違いなく“愛らしい動物”のジャンルに入ると思う。正式には栗鼠(りっそ)と書きそれがナマってリス。別称で “木ねずみ”で童謡にも歌われていることが日本人にポジティブなイメージをさらに植え付けたのではないと思う。 ゆりかごのう…

愛しき動物たち⑥「ムース」

カナダの夏のバンフ。氷河が何万年の時間を掛けて山を削り川のように流れた後にゴルフ場がデザインされている。 (バンフスプリングスホテルゴルフ場)朝7時半のスタートは厳冬の寒さである。何ホールか進んで振り返ると、うっ!と声が出るほどの風景だ。氷…

愛しき動物たち⑤「ブラックベアの親子」

カナダのカルガリー空港で降りて、車でバンフに向かう。夏休みを利用してロスアンジェルスからE夫妻と観光とゴルフの旅である。ほとんど直線の道をひたすら目的地へ。この壮大な風景のなかを2時間ちょっとのドライブだ。ここまでくると、暦の上では夏なの…

【愛しき動物シリーズ③】「アライグマ」

LA市内のハンコック・パークに家があった。その裏口は出るとすぐレンガ敷きのテラスがあり、その先はプール。プール横のアプローチは斜め奥のガレージに続いていた。 野良の子猫に餌を与えていた頃の話。その餌皿はリビング・ルームのフランス扉(足元から天…

【愛しき動物シリーズ②】『ブッチ』

LAにいた頃のこと。親しい友人がロットワイラーを飼っていた。ドイツを源とするが、後年ドーベルマンの原種になった大型犬としても有名である。もともとはローマ時代の闘犬であったらしく、ドイツ語では「屠殺人の犬」という物騒な名前がついている。以後は…

【愛しき動物シリーズ①】 「コヨーテ」

その日もいつものE夫妻と1ラウンドを終え、クラブハウスに向かっていた。上手く行かなかった嘆きと、ベットを計算してナチョスとコークと他愛もない会話が待っている。最後の急な坂をカートが悲鳴を上げながらノロノロと登る。その時、前を行くアメリカ人…

ネコの眼、イカの眼

ネコっていうのは一日に14時間ほども寝ていてので、彼らの一生の3分の2は寝ているわけだ。だから、「寝子」っていうんだよっていう人がいる。さらにそのネコが寝ないまでもぼっーってしていることが多い。プレディター(捕殺者)として生まれてきた彼らは…