社会

おもてなしって何ものだ?

オリンピック招致の滝川クリステルのプレゼンテーション以来、「おもてなし」があたかもA級市民権を獲得したかのようで誠に鬱陶しい。日本の文化が涵養した日本ならではの「おもてなし」と、最上級形容詞のように持ち上げられているのも笑止千万である。 「…

この世の中には二種類の人間がいる。“自分の国でしか暮らしたことがない人“と“自分の国以外の国で暮らしたことがある人“と……

「4社転職した経験からいいますと、その全てで“社会人としての常識”は互換性がありませんでした」 twitterで読んだ呟き……つまり、アレだ。不滅の定理。 —「我が社の常識、世間の非常識」。(“我が社“の所へ自分の会社名とか組織名を入れてみればいい。伝統と…

国会正門前

●7月15日。夕方から外せない先約があったので、まだ暑いさなか国会議事堂まで急遽出掛けた。 ……というのも、この朝「安保特別委員会」の審議がヤマ場に差し掛かるというのに、NHKの国会中継はなぜかやっていなかった。そのセイだと思うが、インターネット…

生命(いのち)の蜘蛛の巣

日本中の人々を鬱に突き落とした川崎の中三男子の惨殺事件も、そのほとぼりは随分と冷めてきた。 これほど凄惨な結末のイジメの事件も珍しいが、今までもイジメを受けていた児童が自殺したことが明らかになったなどのときにも、“いじめ ダメ ぜったい”みたい…

リベンジ

“在日韓国人”ジュニアと呼ぶのだろうか……。とにかく、父親が日本に帰化したその息子が学生にいた。……というか、彼が以下の話をしてくれたから、そうだったのかと判ったということなんだが。 息子の彼から聞いた父親の話。例に漏れず、彼(父親)は“在日”とい…

限界集落と移民

去る2013年2月23日における野田聖子議員が佐賀県武雄市の講演を終えた後の記者団との問答だということだから、相当に旧聞には属している。 「年間20万人が妊娠中絶しているとされるが、少子化対策をやるのであればそこからやっていかないと。参院選後に党…

クリスマスにはチキン(臆病風)を……

「なんで日本人はクリスマスになると夢中でローストチキンを食べるの?」というアメリカ人が多い。 いや、ボクも何だろうと永年思ってきた。「日本ではターキー(七面鳥)が手に入りにくいから、その代替でチキンにしてんじゃね?」“ああなるほど!”と思いか…

“ポエム化”そして“ポエマー”

“ポエム化”“ポエム化”というキーワードで日本の社会を鮮やかに袈裟懸けに斬り下げた小田嶋隆氏が『日本ポエム化現象の謎』という記事を「東洋経済オンライン」に連載したときの最初のページがこうであった。「日本中が“ポエム”であふれている。『夢』『勇気…

靄気(あいき)

外国のキャリアから久し振りに日本のエアラインに乗ったときに彼らフライト・アテンダントのサービスにちょっとした違和感がある。 え〜と……。湿気がたっぷり含んでじっとりした……何か……。打ち払っても払いのけてもまといついてくる東南アジアモンスーンの高…

オ・モ・テ・ナ・シ

オリンピック招致のプレゼンテーションで滝川クリステルがキーワードとして「オ・モ・テ・ナ・シ」と言って、なぜか最後に合掌した。西洋人顔のクリステルをなぜ出すのか?という詐欺でも働いているような居心地の悪さ。(日本人の顔をしてフランス語が流暢…

イジメ問題

大津の事件に絡んで、「イジメ」に関しての論議が盛んである。皮肉で言えば何回目かの“ブーム”だ。だが、「イジメは決して許されない」とか「他人を思いやる心」という類の言葉には違和感だけでなく脱力感を感じる。そんなことでイジメがなくなるのなら誰も…

徳川の血筋

〜「幕末の偉人の子孫が意外すぎる人生を送っている」というブログに触発されて〜テレビコマーシャルの広告主へのプレゼンテーションは、通常「画コンテ」というものでされる。セリフが書き込まれた紙芝居と思って貰って構わない。この画を描いてくれる人の…